三億円事件の真犯人はここに!
1968年(昭和43年)12月10日午前9時30分頃、日本信託銀行国分寺支店から東芝府中工場へ、工場の約4,600人の従業員の賞与約3億円分が入ったジュラルミンケース3個を輸送中の現金輸送車が、府中刑務所裏に差し掛かりました。その時、警官に扮した擬装白バイに乗った犯人が、バイクを隠していたと思われるカバーを引っ掛けたまま輸送車を追いかけ、輸送車の前をふさぐようにして停車しました。
「日本信託銀行さんですね。この車にダイナマイトが仕掛けられたという情報が入りました。巣鴨の支店長宅も爆破されました。危険です。今すぐ離れて下さい」
輸送車の中に乗っていた4人の銀行員の中で車に詳しい人が一人いて、「ヤマハには白バイはないと思うけどなあ」と言ったため、偽装白バイであることがすぐに解り、それから事件の捜査が始まります。当時の白バイはホンダ製しかありませんでした。
実行犯だとされる「少年S」と事件前夜から当日の朝まで一緒だったとされる「Y氏」の存在も浮上し、そのY氏がハワイに住んでいるという説もありますが、そのマンションにはもう誰も住んでいません。
少年Sが一番怪しいと思われますが、当年の春頃から送り続けてきた「果し状」の切手から採取された唾液が少年Sのものでないことが解りました。少年SはA型。唾液の血液型はB型。しかも、果し状を送った時には少年Sは少年鑑別所に収容されていたというアリバイがありました。しかし、警察は少年Sが一番怪しいと見て、初動捜査ですぐに少年Sの自宅に押し入りますが、お父さん(警察官で白バイに乗っている)が「息子は今は家にいない」と言い張り、後日改めて押し入ることに。その時、本当は自宅にいたそうです。その後、少年Sは同年12月16日に青酸カリで自殺。現金輸送車の銀行員4人は全員、少年Sの遺体を見て「バイクに乗った少年に非常に似ている」と言いました。が、雨の中の事件でのヘルメット姿だったので、似ているかと問われたら「似ている」と、つい、答えてしまいます。お母さんが通報した後、取り調べのために警察官が自宅に押し入りますが、お父さんがなかなか家に入れてくれません。家に入れても妙に落ち着いていて、「屋根裏の青酸カリはネズミ退治のために常備している。息子は青酸カリの存在を知っていてそれを飲んで自殺した」と話しました。でも、青酸カリの瓶には父親の指紋しか検出されなかったので、12月10日~16日の間に父親が説得して強引に飲ませた可能性が高いです。その証拠に、周囲は「自殺するような人ではない」と言っていたそうです。
それから、三億円事件の真犯人をローラー作戦で捜査。しかし、全共闘時代の最中で警察も手薄になり動員人数も次第に少なくなっていきました。事件から4ヶ月後に近くの集合住宅の駐車場で発見された逃走用カローラも、後部座席に置いてあったジュラルミンケースの中身は空っぽでした。しかし、そのジュラルミンケースには、現金ではない「あるもの」が入っていたそうです。それは、犯行に使用したであろう、どこかの土です。そして、あのモンタージュ写真は別の事件で逮捕された全くの別人で、しかも、既にこの世の者でないことがようやく1974年に発覚。平塚八兵衛も、時効成立の9ヶ月前に退官。そして、とうとう真犯人は見つからぬまま、時効へ……。
強奪された額は2億9430万7500円。語呂合わせで「憎しみのない強盗」と言われています。
時効後も、三億円事件の犯人を名乗る人が多数現れているそうです。
自称三億円事件犯人の目的として、「本を売って稼ぎたい」というのがあるらしいです。
有名な小説で、中原みすずさんという作家の「初恋」という作品があります。その作品の中で、「私は府中三億円強奪事件の実行犯だと思う。だと思う、というのは、私にもその意志があったかどうかは定かではないからだ」と語っています。
2006年6月にその小説が映画化され、宮崎あおいさん主演の映画「初恋」が公開されたことは記憶に新しいです。実行犯が女子高生だった、という設定でした。私は映画館に3回も行き、原作も映画のパンフレットも買いました。
実際に犯人女性説があり、「犯人には髭が生えていなかった」とも言われていたそうです。しかし、事件当時は根本的に男性しか頭になく女性は後回しにされ、それで犯人が逃れられた、とする説もあったそうです。
遺留品のハンチング帽を警察官が大人数で被り合ったことで血液の判別が出来なくなったり、事件後の検問でジュラルミンケースが乗せられていた車を取り逃がしたり、単独犯か複数犯かで揉め合ったり、大量生産時代の中で何処にでも売られていた約150の遺留品や盗品などで平塚八兵衛刑事も苦戦したこの事件。真犯人は今もどこかで生きているのでしょうか? 平塚八兵衛は「吉展ちゃん誘拐事件」の功績のほうが高く評価されているという印象です。
時効直前の1974年、平塚八兵衛が遺留品の拡声器(メガホン)に塗られていたペンキを剥がしてみると、新聞紙の破片が入っていました。気の遠くなる作業で、ようやくそれが、事件の4日前の新聞の中の「食品情報」という文字の「品」の一番右下の部分(8画目のうち一番右部の垂直線)であることが解り、その関係で誤認逮捕されて実名まで報道されたタクシー運転手が苦悩の末、2008年9月に自殺。
「完全犯罪ミステリースペシャル 新証言 三億円事件40年目の謎を追え!」が、2008年12月13日(土) 21:00~に放送。
★12月14日加筆:上記のドラマで使用された挿入曲の紹介↓
ステッペンウルフ「ワイルドで行こう」(Born To Be Wild: 1967年)
真犯人と疑われた少年(すぐに青酸カリで自殺) が自宅で聴いていたとされる歌。「若者が聴きそうな曲ですね」と張り込み中の刑事が言っていました。1967年(昭和42年)の歌です。
A B C D
A:メイキング映像(60分)です。
B:スタンダード・エディション(114分)です。
C:プレミアム・エディションです。
【特典】
映像特典
劇場予告・TVスポット収録
メイキング:約40分
初日舞台挨拶・完成披露試写会:約10分
インタビュー
オーディオコメンタリー
(宮崎あおい、小出恵介、塙 幸成監督)
封入特典
○特製ブックレット付き
D:Blu-ray版(114分)です。
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